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◆◆ side 望愛 ◆◆
「ちょ、ちょっと待ってよ!」
私は奈美と理央に引きずられるようにエレベーターに乗った。
エレベーターで一気に降り、会社を出る前に今度は一階の化粧室に引きずり込まれた。
「ねえ、どういうこと!?」
化粧ポーチを取り出して、既に鏡の中の自分とにらめっこしている奈美と理央にもう一度聞いた。
「どういうことなの?」
「どうもこうも、本当に急な誘いだったのよ。」
答えたのは理央だった。
「今日、たまたまお昼に食堂で安永課長に声かけられたの。秘書室の3人でどう?って。自分以外はいい男連れてくるからって。よく言うよね。安永課長、自分はイケメンの上に出世頭。…でもあれは…ちょっと、ナルシストっぽいかもね。」
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