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「……いや……いや止めて! 聞きたくない! 相手が直子なんて――尚更、嫌!」
――この長い足……最高だよ。こんな綺麗な足を持っているのはお前だけだ……直子。
――そんなに触られたら、くすぐったいわ……あっ……
「ぎゃああああああ!!!!」
気付いたら次のボタンを押していた。
矢が勢い良く飛び出し、茂の左の太ももを貫いていた。
「……り、陸也、私……どうしよう……もう聞きたくないよ」
「久実……もう過去のことなんだ! 忘れろ!」
陸也はそう言い、私の両耳を塞いだ。だが室内の音量が上がっただけで、問題の解決には至っていなかった。
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