第6話

22/38
前へ
/38ページ
次へ
「もう止めて……いい加減にして! うるさーいぃ!!!!」 「ぎゃああああああ!!!!」 右手の人差し指が、一番右端のボタンを押していた。飛び出した矢は、右手の手の平を傷つけていた。 ――もう聞きたくない。山田家の声も……陸也の声も、そして……冬馬の声も――。 「そうだとも久実! 罪人に罰を与えるのだ。お前が味わった屈辱は、決してこんな、しとやかなモノではないはずだ! まぁ……長引けば長引くほど、茂の苦痛も増し、自らの傷をえぐるだけだがな」 「お前ら……なぜ、こんなことをするんだ! インターネット配信でもして、儲けているのか!!!!」
/38ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加