使者-2

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リビングのドアを開けると… 部屋は静かだった。 見ると… ソファで渉さんが横になっていた。 …寝ちゃったのかな。 私はそのまま音を立てないようにソファに近付いた。 …渉さんは眠っていた。 私は一度ソファから離れて寝室からタオルケットを持ち出した。 そして、それを渉さんのカラダにそっとかけた。 エアコンの中でこのままでは風邪を引きそうな気がした。 そして、膝を折ってソファの脇に座った。 渉さんは少しだけ寝返りを打って、私とは反対方向を向いた。 …毎日、疲れてるだろうからな…。 私は渉さんの背中をぼんやりと見つめていた。
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