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…シャワーを終えて、カラダの水滴を拭(ヌグ)い取る。
新しい下着は脱衣所に置いてあるものの、さすがに洋服までは置いていない。
さっきは準備する間もなく、逃げるように来てしまったために、私は下着を着けた後に、さっきまで来ていた同じ洋服を身に着けた。
今、渉さんは不機嫌の極みにいるので、あまり待たせるのも得策ではない。
私は濡れた髪の毛をバスタオルで雑に拭きながらリビングに戻った。
「お待たせしてすみませんっ。」
私の姿を見ると、渉さんはゆっくりとソファから立ち上がった。
本能的に一歩後ずさってしまった。
そのまま動けないでいる私の前まで来ると、渉さんは冷たい視線で私を見下ろす。
「…なんで服を着てる?」
「え?」
言われたことの意味がわからずに口を小さく開けたまま渉さんを見上げていた。
「…さっきの続きだ。」
渉さんの強引なキスで唇を塞がれる。
今の渉さんはほんの少し殺気立った…
まさにモンスターだった。
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