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「わ、渉…さ…ん。」
唇とカラダを離そうとして渉さんの胸を力いっぱい押すのに、渉さんの体は少しも動かない。
渉さんは私の背中に手を回したまま隣の寝室に移動して、そのまま私をベッドに押し倒した。
体がバウンドしてその瞬間に唇もカラダも少し離れた。
履いていたスカートの裾(スソ)がめくり上がって、露わになった太ももに渉さんの手のひらを感じた。
渉さんの手のひらは、今浴びてきシャワーの熱なんかよりずっと熱かった。
首には渉さんの荒い息がかかってその熱にも私のカラダはわずかに震えた。
私の…
…初めて。
渉さんとなら…
そう思っているのに
今の渉さんは…
その目に怒りを宿した
モンスター…。
その瞳は
私のことなど見ていない。
私のカラダが欲しいのに…
私のことなど見ていない。
こんなの…
…イヤ。
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