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涙が溢れそうになっていた。
『そんなの、今、カンケーねえだろ。』
私の中の嫌な記憶が蘇(ヨミガエ)る。
行為に及ぶその瞬間に見せる…
男の人の…
…本性。
渉さんは強引だけど、
俺様だけど、
たとえモンスターであっても…
他の男の人とは違うと思っていたのに。
「…渉…さん…やめて…。」
私の言葉を無視し続ける渉さんの唇が首筋に触れた時、
私の全身を鳥肌が伝っていく。
涙が溢れそうになるその瞬間に、私を救ってくれたのは…
一本の電話だった。
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