使者-2

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…ん。 …んーーーん。 …あ。 …私、あのままソファで寝ちゃったんだ…。 こんなの久しぶり。 ソファで寝てしまった時は、やはり体が縮まったりする分、ちゃんと休めた気がしないんだけど、この時はなぜかそんなことも感じなかった。 横向きになっていた体を仰向けにして、大きく伸びをする。 「んーーーーん!」 「寝すぎだ。バカ。」 伸びをしたまま、体が固まる。 「え。」 なんて、小さな声を漏らしてみたり。 そんな場合じゃなく、急いで体を起してソファに正座。 「バカ面が、さらにバカ面。」 「…わ、渉さん!?」 ここは私の部屋。 だけど、渉さん。 「…な、何で!?」 「『何で?』って、お前。鍵、開いてたし。何考えてんだよ?ここにいるのが俺じゃない誰かかもしれねえし、そん時はお前、完全にヤられてるし。」 「…や、ヤられる…?殺され…。…生きてる…。」 渉さんは大きくため息をついた後、冷蔵庫から水のペットボトルを勝手に取り出し、キャップを外してゴクゴクと喉を鳴らして飲んだ。 そして、そのボトルのキャップを閉めながら言った。 「…そうじゃねえよ。」 そう言った直後には、キッチンにいたはずの渉さんがソファのすぐ横まで来ていた。
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