雲行き-1

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…素敵な…人…? わ、 え、 もしかして、 その頬の赤みは…。 「…野崎さん?」 「…桐谷さん。…どうしよう。」 「…どうしよう…って?」 「…こういうの…一目惚れって言うのかも…。」 野崎さんの顔がさらに赤くなる。 耳まで真っ赤だ。 でも… そんな彼女を見て、なぜか私まで顔に熱がこもってくる。 だって… 野崎さん、 …かわいいんだもん。 「あ、ね、あっと、あ。ね、またゆっくり話そう。そろそろお昼休みも終わっちゃう。ごめんね、社長が出掛ける準備もしなきゃいけないし。」 「あ、そうだった。すみません。忙しい時に…。」 私たちは役員会議室を出て、私はそのまま彼女をエレベーターまで送った。
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