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「ノアって、モンスターとのことはもう会長公認ってことなの?」
「な、な、違うよ!それに…社長とは…なんでもないし。」
「ふーん。じゃ、私、モンスターのこと狙っちゃおっかな。」
そう言ったのは奈美だった。
「え?」
思わず声が漏れて、体は固まった。
初めて聞いたのか、理央も同じ反応だった。
「だって、何でもないんでしょ?私、実は前から気になってたんだよね。あの俺様ぶりが。ほら、モンスターじゃん。何かあっちの方も激しそうだけど、それがまた男らしかったりして。」
奈美の言葉に心臓がうるさくて、その声が遠くなりそうだった。
「だけどさ、なんとなくノアに許可もらっとこうかなと思って。ね、いい?」
奈美の笑顔がこっちに向いた。
心臓が全く平静を失っていた。
何も答えない私に、今度は理央が言う。
「ノア、いいの?奈美ってば本気だよ?今なら何とかなるよ?奈美とモンスターが…いいの!?」
奈美と渉さんが…!?
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