雲行き-1

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「ノア、どうしたの?」 「あ、うん。ちょっと知り合い。」 私は手招きしてその人物を呼んだ。 「…営業部の野崎祐子さん。」 彼女が私たちのところに遠慮がちに歩み寄ってきた。 彼女はどうやら私を待っていたようだ。 「…野崎祐子です。」 彼女は二人に挨拶をした。 理央と奈美もそれに応じて挨拶を交わし、理央と奈美とはここで別れることになった。 「お疲れさま。いい連休にしてね。」 私の言葉に二人は野崎さんを気にしながら、怪しく笑った。 「ノアこそ。いい休みにしてよね~。」 「報告、楽しみにしてるから。」 二人は大きく手を振って駅の方向に歩いて行った。 「野崎さん…どうしたの?」 二人を見送って、彼女に声をかける。 「…ごめんなさい。勝手に待ったりして。」 「ううん。ごめん。だいぶ待った?」 「いえ…。大丈夫です。ごめんなさい。なんだかお昼の続き…というか、まだ桐谷さんと話したくて。」 「そっか。うん。そうだね。じゃ、ご飯一緒に食べに行こうか。」 「…いいですか?」 「うん、もちろん。今日も家で一人で食べようと思ってたから、私もうれしい。どこに行く?」 こうして、彼女の突然の誘いによって、 私たちは一緒に夕飯を食べに行くことになった。
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