雲行き-2

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渉さんの髪に触れた時 今までに感じたことがない感情が私の体の奥で生まれていた。 …もっと… …触れたい。 胸の中がざわついていた。 私は渉さんにはわからないように、不自然にならない程度に胸に手を置いた。 鼓動の早さとは別に、胸が…苦しい。 楽しみにしていた夏休みが ほんの少しだけ怖くもなる。 だって… そばにいたら… また…触れたくなっちゃうよ。
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