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二人でじゃれ合うように料理をして、それだけでもすごく楽しい時間だった。
狭いテーブルに料理を並べてグラスを用意し、最後にチューハイを2本、冷蔵庫から出した。
「じゃ、乾杯しよ。」
私と彼女が同時に缶のプルトップに手を掛ける。
「あ。」
そこで私は大事なことを思い出した。
「ちょっと待ってて。」
私は立ち上がって玄関に向かった。
玄関のドアを見て、指さしで確認。
「よし、オッケー。」
ドアの鍵が掛かっていることを確認した。
…渉さんとの…約束。
「どうしたんですか?」
テーブルに戻ると野崎さんが不思議そうに聞いた。
「…ちょっとね。大事な約束事。」
彼女はそれを聞いてもっとわけがわからないといった顔をしていた。
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