雲行き-2

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「渉は今、どんなコと遊んでるの?」 大塚の何にも考えてねえ、空っぽの脳みそがこんなことを言わせる。 「…遊ぶって…もうそんな暇もねえし、そんな気もねえよ。」 「なんで?」 「…なんでって…とにかく時間がねえんだよ。親父の後を継げば考えなきゃならねえことも山ほどある。くだらねえ女に費やす時間なんてねえんだよ。」 「ふーん。そういうもん?」 まるでわかってねえ、軽い返事が転がってくる。 「でもさあ…。」 次は何だよ? 「…そんなんじゃ、カラダがおかしくなるでしょ?渉、ヤッてんの?最近。」 「はあ?」 アイツのデリカシーの無い発言に本気でアイツを睨みつけた。 …こんな会話、昔は日常茶飯事だったのに。 …でも、ある意味…図星か。 ホントにこのままじゃカラダがどうにかなりそうだ。 それを解消する意味もあっての今回の『夏休み』だ。 そう思っていると、大塚はニヤリと下品な笑みを顔いっぱいに張り付けてこう言った。 「…もしかして、あの秘書ちゃん。そのためにも使ってんの?」
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