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その瞬間。
俺のカラダの全ての動きが止まった。
胸の奥から沸々と湧き上がる激しい感情。
それは…
今までに感じたことのない類(タグイ)の…
怒(イカ)りだった。
アイツのことを侮辱されたようで
許せなかった。
『殺す。』
その言葉を奥歯を噛んで飲み込んだ。
その代り俺はイライラした態度を隠すこともなく、言葉を言い替えた。
「…だから、あの女は俺の趣味じゃないって言ってるだろ?それより、お前の話をしろよ。お前はまだ遊んでそうだな。」
話を逸らす…
アイツから。
ちょうどその時、
買い物に出掛けた二人が戻り、ダイニングのドアが開いた。
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