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ダイニングへ向かうと、その手前でドアが少し開いているのに気付いた。
…あれ?
さっきは閉めたよね?
渉さんかな。
何してるのかな…
そーっと行って驚かせちゃお。
私は一人で背中を丸めながらくすくす笑ったりして、誰かに見られたら怪しいことこの上ないけど、
やっと渉さんとの二人の時間かと思うと…
正直、うれしくてたまらなかった。
私はそーっとドアに近づき…
と思ったら、中の気配の異変に気付く。
渉さんだけじゃない…。
…大塚さんの声もした。
まだ…帰ってなかったの…?
そう思ってガックリと肩を落としたその直後、
力をなくした私の体に緊張が走って体が固まる。
…どういう…こと?
私は自分の耳を疑った。
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