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「…なーんだ。つまんないの。せっかくかわいいコ見つけたと思ったのに、親父さんのお気に入りか…。」
「お前…まだその話するわけ?いい加減にしろよ。」
大塚のヤツ、帰る間際になってまたアイツの話題を持ち出してきた。
ここまでしつこい奴だとは思わなかったぜ。
今後の付き合い方も考えもんだ。
俺はさっきからコイツに飲み物も出してねえ。
少しでも早く帰って欲しいからだ。
「わかったらとっとと帰れよ。」
「…でもさ。親父さんがいくら気に入ったって、彼女が相手にするかな…。」
「年の差なんてカンケーねえらしいぜ?アイツが言ってたのこの耳で聞いたし。」
「マジかよ!?」
「でもさ…親父さんの歳じゃ…彼女が満足しないだろう?」
「満足?」
「そ、彼女だって若いんだし、それなりに欲するだろ?」
「ああ…。アイツ、そういう欲求ねえんじゃねえの?」
「まさか。今じゃ女だって肉食とか言うくらいじゃん。たまにホントにがっついてくる奴とかいるし。」
「だって、アイツまだ男の経験ねえらしいし。」
「マジで!?」
「ああ。」
「あの歳で?てか、あんなにかわいいのになんで?おかしいでしょ?…あ。だからか…。」
「何だよ?」
「だから渉の興味がないんだな?」
「は?」
「だって、昔から渉、処女の女はめんどくせーとか絶対どこか欠点があるに決まってるとか言ってたじゃん。」
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