最後の試練-1

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「…なーんだ。つまんないの。せっかくかわいいコ見つけたと思ったのに、親父さんのお気に入りか…。」 「お前…まだその話するわけ?いい加減にしろよ。」 大塚のヤツ、帰る間際になってまたアイツの話題を持ち出してきた。 ここまでしつこい奴だとは思わなかったぜ。 今後の付き合い方も考えもんだ。 俺はさっきからコイツに飲み物も出してねえ。 少しでも早く帰って欲しいからだ。 「わかったらとっとと帰れよ。」 「…でもさ。親父さんがいくら気に入ったって、彼女が相手にするかな…。」 「年の差なんてカンケーねえらしいぜ?アイツが言ってたのこの耳で聞いたし。」 「マジかよ!?」 「でもさ…親父さんの歳じゃ…彼女が満足しないだろう?」 「満足?」 「そ、彼女だって若いんだし、それなりに欲するだろ?」 「ああ…。アイツ、そういう欲求ねえんじゃねえの?」 「まさか。今じゃ女だって肉食とか言うくらいじゃん。たまにホントにがっついてくる奴とかいるし。」 「だって、アイツまだ男の経験ねえらしいし。」 「マジで!?」 「ああ。」 「あの歳で?てか、あんなにかわいいのになんで?おかしいでしょ?…あ。だからか…。」 「何だよ?」 「だから渉の興味がないんだな?」 「は?」 「だって、昔から渉、処女の女はめんどくせーとか絶対どこか欠点があるに決まってるとか言ってたじゃん。」
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