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渉さんが急にカラダの向きを変え、再び私の上になる。
激しいキスが降ってくるのかと身構えると
渉さんの唇は私を包み込むように優しく、角度を変えて何度も降りる。
私が渉さんの唇をついばむように求めると
渉さんの優しさは激しさに変わる。
渉さんの背中に回していた腕はいつの間にか枕元に降りて
枕の端をギュッと握っていた。
渉さんが私の手をほどき、その手に自分の手を重ねた。
絡まる指先
握りしめる手。
何度も求めて
求め合う。
私たちの夜に
終わりがあるのかどうか…
わからなくなりそうだった。
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