最後の試練-2

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本当に… …最高の夏休み。 小学校の時よりも 中学校の時よりも 高校よりも大学よりも… 今までに経験したことのない最高の夏休みだった。 それを実感して渉さんに微笑むと ググウ…。 渉さんと私の間に響く間抜けな音。 …私のお腹だった。 あまりの恥ずかしさに顔が一瞬にして赤色一色。 渉さんが噴き出した。 「ホント、おもしれえ。」 「…すみません。」 「謝らなくていい。最高だ。」 「…最高って…。」 そこで渉さんが顔をグイッと近付けた。 「…してる時より顔が赤い。」 「…な。な、何言って…。」 渉さんの言葉に顔がさらに熱くなる。 「何って、本当のこと。俺、お前の顔よく見てたし。」 私は両手で顔を覆った。 「渉さんのバカッ!」 「バカにバカって言われたくねえよ。」 渉さんに抱きしめたられたまま私たちはベッドに倒れこんだ。
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