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後ろから私にしがみつくように抱きしめる渉さん。
渉さんの唇が首に触れる。
カラダの神経全部がそこに集中したみたいにそこだけが敏感になっている気がした。
だけど…
お腹が空いてるの。
「…渉さん、お腹空きました。」
「ちぇ、色気より食い気かよ。まあ、いい。時間はたっぷりあるし。先に腹ごしらえだな。」
渉さんはルームサービスで食事を頼んでくれた。
本当に今までにないことだらけ。
夢じゃないかって少し不安になるけれど…
すぐそばで笑う渉さんの顔はいつも通りに自信たっぷりで
どこか…挑発的。
渉さんは食事をしながら言った。
「これで腹は満たされてもカラダまでは…とはいかねえ。望愛…飯の後が楽しみだ。今度はどんな風に満たしてくれる?」
私は口にしたアイスティーでむせそうになっていた。
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