1人が本棚に入れています
本棚に追加
「おいおいワーウルフ50対体の討伐だけじゃなかったのかよ。
こんな魔物いるって聞かされてなかったんだが…。
あとでマスターはお仕置き決定だな。」
と少年は頭に手を当て困った表情をする。
『そんなこと今更言うても遅いであろう?
アレス…早く始末して帰らんか?
それにあの魔物も準備OKみたいだぞ。』
ここには少年と魔物しかいないはずなのに
どこからともなく女の子の声がした。
アレスと呼ばれた少年ははその声にそうだなと同意し前を向く。
目の前には大きなオノを持ち
額に角のはえた魔物がこちらに
向かって走って来ていた。
鼻息がとても荒くて
うるさいったらありゃしない。
ここの森じめじめしてて
気持ち悪いし早く終わらせるかな。
「それじゃ早く終わらせようかエリス?」
『あぁそうだな。
ここにいるのは些か
好かぬからな。』
アレスは頷いて持っていた剣で
自分の指先を少し切り血を流す。
すると剣が赤く光だした。
それはとても禍々しく
見ている者を恐怖させるものだった。
最初のコメントを投稿しよう!