第7話

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中から出てきた男は、宇宙服を身にまとい、人間らしい風貌をしていた。 体からは、激しく鼻を突くような異臭が彼から放たれていた。 陽一「あ、あなたは?」 …「モーズリーだと思うんだけど…。」 ニール「モーズリーなんて乗組員にいなかったぞ。」 モーズリー「10年も言葉を喋ってないんだからな。第一、言葉を喋る必要がないから」 モーズリーは言葉も名前すらもない空間で10年も過ごしていたんだ。 モーズリー「お!カレラがもてなしの料理でも作ってくれたみたいだ」 ニール「ゲ!あれが料理かよ…。」 カレラと呼ばれたのはどうやら目デカ猿のことのようだ。 カレラの料理の見た目は…TVでやったら、モザイクかかるだろうなって具合のものばっかりだ。 勇敢にも、乗組員のジョンが試食。 人間の未知の食べ物を、口に… 明らかに目玉のような(目玉だった)ものを食ったジョンは… 陽一「大丈夫か?」 ジョン「う…」 一同「う?」 ジョン「…まい」 ジョンは飲み込むと、紫の液体やらわけのわからん肉のようなものを食うと、 ジョン「みんな食えって!」 一同「…ごめんw引いた。」 ジョン「マジうまいから!信じろって!」 マイク「僕、信じます!」 ニール「やめとけよ。って、おい!食べるなよ!」 陽一「俺も食ってみよっかな…」 おれは、目玉のようなもの(だから実際に目玉だっつーの)を口に入れた 大きさはピンポン球ぐらい。 陽一 ジョン マイク「うめぇ!」 何この歯ごたえ!外の膜が外れると、弾力のある眼球!水晶体のコリコリといい、 最高!醤油のような味付けがされていた。 モーズリー「だろ!?」 俺達は頷いた。 ニールや他のクルーも食べ始めた。 食べながら、 モーズリー「ここ、どこなの?太陽系外?」 陽一「わからないんだ。機械が止まっちゃって」 ジャン「そーなの。壊れた感じじゃないんだけどなぁ」 マイク「地…地球は?交信できないんですか?」 ニール「ここに来てから、通信機器や位置を特定する装置もレーダーも動かなくなっちまった。」 モーズリー「俺らのもそうだった。」 ニール「そーいや残りのメンバーは?」 マイク「確か、メンバーは4人でしたよね?」 モーズリー「話せば長くなる」
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