第三章~没落貴族の魔武器生成~

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なお、これら三種の作成方法による違いは まず魔石を使ったものの場合、作成者ごとに宿る能力の違いが顕著で、おおよそが作成者の戦闘スタイルに沿ったものとなり、強力な武器となる ただし、一度でも魔石による魔武器の生成を行うと、それ以降は魔石による魔武器生成はできず、量産ができない、さらに、宿る能力は一つなので状況に合わせて戦い方を変えることができず、魔武器の能力に対する対策を練られた場合は完全な無力となる 次に、一般的な武器に魔法陣を刻み魔武器を作る場合、これは刻んだ魔法陣により、宿る能力が決まっているため、戦闘スタイルが合わず、使いこなせない場合が多く、宿る能力自体もそれほどの威力を持たない ただし、この方法であればいくらでも魔武器を量産でき、いくつかの魔武器を同時に携行し、状況に合わせて武器を持ち変えることで多彩な戦闘を繰り広げることができるようになる (ちなみに、この世界の英雄譚には、魔法陣を刻んだ武器を常に10種類持ち歩き、武勲を上げた人物のお話がある、なんでも、10の武器で100の戦術を編み出したらしい) これら二つの生成法にはいくつか共通点があり どちらの生成法によるものであれ、魔武器となった時点で、重量が軽くなり、ちょっとやそっとでは破壊できないほどの硬度へと変質する ただし、硬く、軽くなるだけで、物質としての特性はなくならないので、常に携行していなければ意味が無い 最後に、ゾルディ家独自の生成法…人体に専用の魔法陣を刻むことによって魔武器を作り出す方法… これは、なんというか…まず、この方法によって作られた魔武器は、質量を持たない実体である、ということが特徴、かな うん、意味がわからないね、まぁ…簡単に言えば、目に見える空気?みたいな感じかな この方法によって作られた魔武器は、魔法陣に魔力を込めることによって、実体を顕現させる…ようは、体に刻んだ魔法陣に魔力を込めると、いつでもどこでも魔武器がでたりきえたりするって事だね そして、宿る能力は、魔方陣が刻まれた人物の資質に左右され一つであったり、二つ、あるいは十にもなり、なおかつ形状や重量が、所有者に合わせて自動的に変わり、何があろうと決して破損することがない …書庫でこの文献見たときも思ったけど…なにこの最終決戦兵器…こわっ
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