2014※精なるxxx Ⅱ※

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「は……っ」 ベッドサイドに備え付けられた華美な鏡が私好みの装飾で……暫く眺めてから自分の格好に気づく。客観的にはこう見えているのかと、鏡像の自身に対して――滅茶苦茶にしたい――そんな歪んだ加虐心が湧く。 「……厭らしい、な」 そう口にすると背筋を甘やかな痺れがひとつ、駆けあがる。ベッドの全貌を映し出す鏡の中で、黒川が身じろいだ。
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