chapter2

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「裕太一人で残る訳にはいかないのか?」 「まあそれもできなくはないわな。でも俺一人じゃ何もできないぜ。家事とか何もできないし。それに引っ越し先を見て来たけど、なかなかいい場所だったからな」 笑っているとこを見ると強がっている訳ではないみたいだ。 「誰にも言わない方がいいのか?」 「いや別に口止めはしないが…お前言うほど友達いないだろ?」 「いや裕太もいないだろ?」 俺達は2人して笑いあった。こんなやり取りがもうすぐ出来なくなってしまう。 俺はそんなのは嫌だと思った。これは杏達にも伝えた方がいい。 次の日、俺のクラスに雨音を呼び出す事にした。
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