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「こんにちは 入学式でも言ったけど改めて、生徒会会長の超島です」
目の前で会長がよろしくって言ってる。でもおれは反応できない。なんなんだこの人は。時代錯誤過ぎて反応できないなんて初めてだ。
「こんにちは、僕は1年の乙川 匠です こっちのば・・・スポーツマン的なのは小野塚 航、にわとりはにわとり丸です」
匠ナイス。反応できてないおれ達の分も言ってくれた。小野塚も襲撃的なものを受けていて匠の言葉にも反応できていない。
「乙川君に小野塚君ににわとり丸・・・の、本名は?」
「マル秘事項です、会長」
「こいつの本名、僕達も知らないんです ずっと
一緒にいるのに」
匠、そんな言い方しないでくれ。こっちにも事情があるんだ。
「そうなんだ、3人ともよろしく」
「おねがいっしゃーす、ところで会長、何か用でもあるんですか?」
それはおれも気になった。会長がわざわざこんなところまで何用だ。
「入学式でにわとり君を見てね、気になって来たんだ」
「どうです、ただの人でしょう?」
「人と言いたいならその面はぎなよ」
「あははー、こえーよ匠」
匠が真顔で怖い事言うから会長も少し青くなってるぞ。
「冗談ですよ、会長さん」
「あ、あ・・・そうか 所で、君のその格好は?」
気を取り直した会長、女装が気になったようだ。
「趣味です(だろ)」
おぉ、3人かぶった。感動。感動したから3人でハイタッチしてみた。匠もこういう時ののりは良い。いつもは毒を吐いてばかりだからな。
「そうか、まあこの学校の校則は緩いけど程々にね」
「はい、気をつけます」
直す気ないな。髪を指でいじりながら答えてる。
「それじゃあ、僕も無断で抜けてきたからそろそろ戻るね」
「生徒会の仕事今日もあるんですか?」
「うん、割と多いんだ」
凄いな。こんな日も仕事してるのか。
「しかも、役員皆個性が強くて、まとめるのが大変なんだ」
会長に個性が強いと言わせるとは・・・余程なのか。少し見てみたい気もする。
会長が苦笑いしてるのを3人でへーっと見てたら、突然会長の頭を誰かの手がつかんだ。
「俺っち達に仕事させといて、サボるんすかー?」
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