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「そういえば、梅井、他の皆はどうしたんだ?」
復活した会長は梅井先輩にそう言った。
「ああ、皆帰った」
この瞬間、会長は唖然とした表情。おれ達はふーんみたいな薄い反応。
「だってなあ、仕事終わらせたし、やることないし、今日くらい休みてーんだろ」
「う、梅井がまともなこと言ってる・・・!」
「うるせえぞ、俺っちはいつでも素敵にまともだ」
意味が分からない。しかし、普段の梅井先輩が酷い態度だということは分かった。会長の顔が驚きで劇画チックになっているのが証拠だ。
「てな訳で、俺っちももう帰るわ
会長十分いじったし」
「仮にも僕は上司だぞ、それを・・・!」
「はいはい、分かった分かった
じゃーなー、1年諸君」
梅井先輩はさっさと帰って行った。
「あんな人間がこの世にいるのか」
「安心しな、小野塚も同じようなものだよ」
「確かにな」
おれと匠がそう言うと、小野塚はお前達なあ、とまで言ったが、それ以上は言わなかった。
「いい加減反応するのも疲れた」
「認めればいいのに、そういう所が頑固って言われるんだ」
「ほんとね」
「き、君達、いい加減止めてあげようよ彼が可哀想だよ・・・」
会長が止めに入った。もう帰ったと思ってた。
「会長、ありがとうございます・・・でも頑固じゃない」
本当に頑固というかしつこいな。
「分かったから」
匠も呆れてる。会長は・・・驚くよな、そりゃあ。同情していたのにすぐまたその話を掘り返すんだから。
「ぼ、僕もそろそろお暇するよ」
明らかに動揺してる。面白い。梅井先輩の気持ちが少し分かった気がする。
「会長さよなら」
「さいならー、またいつか」
「また会えたら」
「会えるよ、同じ学校なんだから」
じゃあね。と言って、会長は去って行った。
「おれ達もさっさと食べて帰るか」
おれなんやかんやずっと食べ続けてたから、残りサラダが少しだけ。
「そうだな、あ、お前達そういえば寮部屋何番?中等部卒業した後移動してから一度も会わなかったよな」
本当だ。気がつかなかった。おれ達っていつもべたべたくっつてる訳でもないからな 。
「そういえば会ってなかったね
僕は26号室だよ」
「俺4号室、とり丸は?」
え、全然違う・・・。
「303号室」
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