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「全然軍人ぽくないだろ」
「いやー?まあ頭はおいといて、そのきっちりした感じとか、なあ?」
「ああ、それに靴もそれっぽいし
これで指揮棒みたいなの持ってたら完璧だな」
そんなの持ってない。
「まあいいか それじゃあ今日から郵便委員会としてよろしく 何か質問は?」
「ないよ」
「オレもない」
よし。
「それじゃあ今日の放課後から仕事あるから忘れずに」
「オッケーオッケー」
各々学校へ行くため鞄を持つ。
「この格好にこの鞄はあわないね」
「だな、配達用の鞄使っていいか?」
「だめだろ、あれを使っちゃ」
「やっぱりか」
ていうかあの中に教科書とか入りきらないだろ。
「まだ6時半前だよな?お前らどうすんの?」
確かに。まだ25分だ。
登校は8時10分まで。おれは大体7時40分頃着くようにしている。
中等部も同じ時間で、転校して来た時は早い時間だが寮と近くて楽だと思ったのを覚えている。
「学校に行こうと思ったけど・・・あ、テーブルの上、放課後来てすぐ仕事できるようにしておくよ」
「ありがとう」
「あ、じゃあこの鞄置いといていいよな」
昨日のは前の先輩方のと言っていたから、片付けていいだろう。
「じゃあその置いてあった鞄はかしてくれ、この棚の中に入れておく」
ほいよ、と関に渡された古っぽい鞄。おれの机の後ろにある棚の下の段に入れる。上には今までの活動記録やらなんやらのファイルが置いてある。
「おれしばらく寝てるから」
「じゃあオレも」
「すぐ終わっちゃったし、俺も」
結局全員、それぞれの机で寝た。
あ、関寝ちゃったのか。起こすのめんどくさいな。まあいいか。なんとかなる。
あれから7時半まで寝た。起きたらもう誰もいなかったので、鍵を閉めてちゃっちゃとクラスまで来た。いろいろな視線をこの身に浴びて。
ていうか、関は1度ちゃんと起きればもう大丈夫らしい。関が出て行く前にそう会話したのを覚えている。夢でなければ。
「おはよう」
「あ、にわとりおはよう
ちょっと見てよ、小野塚の格好・・・って 何その格好、委員会の?」
「おはようさん、とり丸」
「ああ、おはよう 凄いな、その服」
「お前も中々だぜ?」
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