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「僕達がこの学園に通うからだ」
「転校生ですか?」
「まあ、そういう事だ」
ならこんな所にいないでさっさと校長先生の所へ行けばいいのに。あ、迷子か。
「ほんじゃ早速お偉いさんとこまで連れてってくれ!」
おれの肩をぽんと叩いて言う目戸井。面倒だから聞いておこう。
「あの、連れて行くのはいいんですけど
おいくつですか?」
「オレ達皆16歳だぜ、それがどうかしたか?」
年上でいいのか?いいよな。
「年上なのかどうなのか気になっただけです」
「そんなに畏まらずともよいのだぞ」
結構です。
「それじゃあ行きましょうか」
校長室は確か職員室の隣だから、クラス棟2階で、1年生クラスと同じ階だったはず。
「なあなあにわとり丸、なんでにわとり丸っつうんだ?」
「深い意味はないです、顔も名前も見られたくないっていうだけで」
そういうと、そうなのか、と納得したような目戸井・・・先輩。
「なあなあ、にわとり丸クラスどこなんだ?」
「1年3組です」
「じゃあ、オレ達の後輩だな!
あとよー・・・」
「二諏、そろそろ黙ろうか」
「いいじゃねえかよ、せっかく一般人に会えたんだから・・・」
「二諏」
先程よりも大きい声で言う佐育先輩。一般人?
「・・・分かりましたー」
渋々とそう言った目戸井先輩。殿川先輩はずっと黙ってこのやりとりを見ている。
「すまないね、こいつはおしゃべりなんだ」
苦笑して言う佐育先輩。それは分かりました。
「大丈夫ですよ、気にしないでください」
意外と普通の人かもしれない。中2病患者とか言ってごめんなさい。
「あれ、にわとり丸君?」
この声は、
「会長、お久しぶりです!」
何故か会長を見るとテンション上がる。
「どうしてここに?というか、その人達は転校生?」
「そうです、さっきそこで会って」
「君が会長?僕は佐育 廉」
と言って手を差し出す佐育先輩。それに対し会長も手を出し、握手してる。
「よろしく、僕は会長の超島
校長先生から話は聞いているよ」
相変わらず頬がこけていますね、会長。
「ああ、よろしく それと殿川と目戸井だ」
他の先輩とも握手する会長。
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