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そうだ、小野塚は体育委員会一筋だった。
「体育委員会好きだな・・・」
「勿論!委員会自体も好きだし、同じ委員の人達も大好きだ!」
いい笑顔で言う小野塚。
「よかったな・・・
じゃあ、おれまだ仕事中だから行くな」
まだ小屋の鍵を閉めていない。
「ああ、また何かあったら言えよ」
「ありがとう
コップどうすればいい?」
「あ、置いといていいぞ」
分かったと言いながら、にわとりを被る。
「じゃあな」
「おう、またなー」
さっさと小屋の鍵を掛けて昼ご飯を食べたい。
「あ、にわとり丸じゃんか
へいへーい」
「目戸井先輩達・・・どうされたんですか、こんな所で」
馬鹿みたいな挨拶だと思ってない。
「昼食の帰りだよ、部屋も聞いたから早速行こうと思って」
「オレ達3人で同じ部屋なんだと
窮屈だよなー」
そこの部屋なんだ、と目戸井先輩が指差した部屋は4階にある角から2つ目の部屋。つまり、おれの部屋の隣。
「にわとり丸そこの部屋なのか?」
「はい、奇遇ですね」
出て来た所を見られてしまった。別に知られる事が嫌な訳じゃないが。
「ほんとな なー廉、織葉」
目戸井先輩が後ろにいる2人に呼び掛ける。3人とも制服がミスマッチですね。なんでだ。髪の色のせいか?
「そうだね」
分かった。佐育先輩の仮面のせいだ。仮面舞踏会を始め出しそうな雰囲気がある。
「おれ、これから昼ご飯食べに行くので」
「そう、じゃあね」
じゃあなー、と言う目戸井先輩の言葉に軽く頷く。
おれは佐育先輩の観察をばれない範囲でしていたが、新しく分かった事はなかった。
まあいいか。すぐに分かるわけがないし、とりあえず様子見だ。
それより今は昼ご飯を食べるのが先だ。
なすの漬け物が食べたい気分だ。
それと最近食べていなかったから唐揚げも食べたい。
唐揚げは定期的に食べたくなる。不思議だ。
その後は定番の昼寝直行コースで。
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