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「俺日替わり肉定食ー、お前等どうする?」
お品書きを見てた顔を上げてそう言う小野塚。迷うな・・・。
「シーザーサラダとイカスミパスタ」
「まさかのイカスミチョイス」
「悪い?」
「悪くはねえよ、なあ?」
悪くはないけが・・・何て言うか、よくイカスミを頼めるな。流石学校で女装を突き通してるだけある。
「おれ唐揚げ定食」
ちなみに鶏肉だ。共食いとか言うな。
「共食いかよ」
小野塚に笑われた。匠も微妙に笑ってる。酷い。
「おれ鶏じゃないから」
「鏡見てから出直しな」
匠酷い。もういい。気にしない。
「御注文お決まりでしょうか」
小野塚がいつの間にか押したようで、ウェイターさんが現れた。
「日替わり肉定食とシーザーサラダ、イカスミパスタと、唐揚げ定食お願いします」
匠がまとめて言ってくれた。ウェイターさん、二度見しないで。ただの人だから。
「もしかしてそちらの学生さんは、中等部伝説の大食い鶏様でいらっしゃいますか?!」
「そんなことも言われてた気もしますが・・・」
なにこのウェイターさん食い気味で怖い。乗り出さないで。
「!やはりそうでしたか・・・では、当食堂裏メニューでおもてなしさせていただきます」
「いえ、唐揚げ定食が食べたいんですが」
中等部の時、中等部の食堂のウェイターさんに、頼んだメニュー全部食べられたら奢ってやるとか言われて食べたんだが、それがこっちにも伝わっていたとは・・・大食い鶏って何だ・・・。
「ウェイターさん行ったぜ」
「良かったね、大食い鶏」
たくさん食べれるみたいだよとか言ってるけど匠・・・おれもう唐揚げ定食食べる気分だったのに。
さっきのウェイターさん料理もって走って来た。危ないな。周りもなんだなんだって見てるし・・・。
「お待たせしました」
「お待ちしてません」
「こちら、日替わり肉定食、シーザーサラダ、イカスミパスタ、そして・・・」
無視された。まあいいが本当に早いな。ハイスペックウェイター。
「皿大きくね?」
その通りだ、小野塚。イカスミパスタの4倍ある皿が3枚・・・。
「言っとくけど、イカスミパスタ普通の大きさだからね」
イカスミが小さい皿なんだと思いたかった。
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