3羽目.おれと患者とゴールデンウィーク。

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「それじゃあ、そろそろ帰りますね」 あれからまた色々話したり、食べたりした。結果、先輩方の謎は深まるばかりだった。 肉や魚を食べた事がない、動物や植物の知識が曖昧等々、高校生として、以前に、人として何故知らないのか謎だ。 「ああ、またいつでも来てくれ」 「また菓子持ってきてくれよ!」 言った直後、頭を叩かれる目戸井先輩。 「あはは、それじゃあ」 何とか知恵熱を出さずにすんだ小野塚を連れて帰る。 探りを入れてみたが詳しく聞こうとするとぼかされ、何も分からなかった。まだ時間はあるか。  「じゃあとり丸、俺この後走りに行くから」 「ああ、ありがとな」 じゃあなー、と走り去って行く小野塚。今日は朝配達に行ったし、面倒だからもう帰って寝よう。朝が早くて正直疲れた。 「あーあ・・・」 ゴールデンウイークまだまだあるな・・・。正直家帰りたい。 しかし、面倒な事はしたくない。新幹線に乗ったり電車乗り継いだりは大変だから嫌だ。 まあいいや。とりあえず寝よう。
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