36人が本棚に入れています
本棚に追加
「それじゃあ、そろそろ帰りますね」
あれからまた色々話したり、食べたりした。結果、先輩方の謎は深まるばかりだった。
肉や魚を食べた事がない、動物や植物の知識が曖昧等々、高校生として、以前に、人として何故知らないのか謎だ。
「ああ、またいつでも来てくれ」
「また菓子持ってきてくれよ!」
言った直後、頭を叩かれる目戸井先輩。
「あはは、それじゃあ」
何とか知恵熱を出さずにすんだ小野塚を連れて帰る。
探りを入れてみたが詳しく聞こうとするとぼかされ、何も分からなかった。まだ時間はあるか。
「じゃあとり丸、俺この後走りに行くから」
「ああ、ありがとな」
じゃあなー、と走り去って行く小野塚。今日は朝配達に行ったし、面倒だからもう帰って寝よう。朝が早くて正直疲れた。
「あーあ・・・」
ゴールデンウイークまだまだあるな・・・。正直家帰りたい。
しかし、面倒な事はしたくない。新幹線に乗ったり電車乗り継いだりは大変だから嫌だ。
まあいいや。とりあえず寝よう。
最初のコメントを投稿しよう!