プロローグ

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プロローグ

「これからもずっと一緒に居て下さい!!」この台詞を言うことになるのは、今から何ヶ月も先のことになる。  今から三年前に現在通っている大学の入試を受け、なんとか合格した。面白可笑しく高校時代を過ごしてきた。男子校ということもあり、女のおの字も出てこない。当時の俺にとって、大学なんてすごい魅力的なものだった。地元を離れ、初めての大学生活が始まった。しかし、恥かしがり屋というステータスを持つ自分にとって、自分から女の人に話しかけるなんて出来るわけが無い!そんな生活が始まってから二年が過ぎた...  大学から歩いて五分のとこに現在住んでいるアパートがある。見た目は、そこそこ綺麗で家賃もそれなりに安い。  ある日の出来事である。いつも通り階段を上り、いつも通りにポストを開けてみると一枚のチラシが入っていることに気づいた。このチラシは、あるハンバーガーチェーンのアルバイト募集のチラシだった。すぐに丸めてゴミ箱に投げようとしたが、最近お金が足りなくて困っていたことに気がついた。  次の日、友人に相談してみることにした。ちなみに友人は、現在カラオケショップでアルバイトしている。 「昨日家に帰ったら、こんなチラシが入ってたんだけど」とチラシを手渡した。 「時給は普通くらいだけど、勤務時間がなかなか良いじゃん!」 「じゃあ応募してみようかな」 「今昼時で忙しいと思うから、夕方頃にかけてみたら?」 「よし、わかった」  それから今日の講義を終えて、早速電話をかけた。 「お電話ありがとうございます!○○バーガーです」可愛らしい女性の声が聞こえてきた。 「すみません、アルバイト募集のチラシを見たのですが」 「面接の希望ということでよろしいですか?」 「はい!そうです」と返事をした。それから面接についての説明を聞き、電話を切った。
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