第1章

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「お前こそ俺なんかより彼女の方構ってやんないと逃げられんぞ。」 「…………おう。」 「なんだよ。急に静かになって。」 「………。」 「……カケル、お前まさか。」 「…もう…逃げられたよ。ははっ」 「…わりぃ。」 「……。」 「……いつ?」 「…昨日…の帰り。」 「……なんで?」 「『私たち付き合って三ヶ月なのに、どうして何もしてこないの?』って言われたんだ。」 「…そうか。…それで?」 「俺、アイツといるのはすげぇ楽しかったし嫌いなわけじゃなかったんだ。 …………だけど。 正直…その…そういうのは…違うつぅか。」 「そう言ったのか?カケル」 「いや、『ごめん』って謝ったんだ。」 「それで?」
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