第1章

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「そしたら『それに、あたしといるより …樹くんといる方が楽しそう』 って言われたんだ。」 俺…と、いる方が…。 そりゃ、親友…だから。 「……。」 「それ言われて、間違ってない…かも… って思ったら…何も言えなくて。」 間違って、ない…って。 違う。…違う。 勘違い…しちゃ、ダメだ。 「なんだよ…それ。」 「それで、今日『もう無理だから、別れよう』って言われた。」 「そうか。」 今にも泣きそうな顔のカケルに 今までの想いが溢れてきて 必死に堪えていた。
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