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だけど…
カケルの潤んだ瞳から一筋の涙が
零れたのが見えた瞬間
堪えてきたものが全部切れて…
気付いたらカケルに
……キスをしていた。
「っん、やだよ!タツキ」
カケルは俺の肩を持って
後ろへ遠ざけ、拒んだ。
好きなのに。
伝えられなかった。
カケルに嫌われたくない。
でも、止められない…。
ずっと隠してきた気持ちが溢れてきて
勢いに任せて気持ちを吐き出した。
「好きなんだ!
…お前が好きなんだ。」
「…ちょっと待てよ。」
「待てない!好きなんだ。
お前に嫌われたくなくて、ずっと隠してた。
…でも、もうダメだ。
お前が好きだ!
ずっと隣りにいてくれたお前が!
お前とずっと一緒にいたい…。
お前がいいんだ…。
お前じゃないと…ダメなんだ!
…好きなんだ。
……好きだ………カケル」
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