第1章

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カケルは、戸惑っていた。 そりゃそうだ。 親友だと思ってたやつに 告られたんだから。 冷静さを取り戻して後悔した。 もう…ダメだ。 「…タツキ……。」 「ごめん…好きになって…。」 「……。」 もう…親友では、いられない。 ずっと隣にいたくて… それだけで良かったのに… もう…カケルの隣には居られないんだ…。 潤む視界の中で カケルの口が動くのが見えた。 「タツキ…。ありがとう。」 「え。」 その言葉に驚いた。 『キモい』とか『近寄るな』とか 言われると思ったから。
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