始まりは唐突に

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俺は今、物凄いものを目撃しているのではないだろうか。 目の前にいる幼女がめっちゃ可愛い。 いや、ロリコンじゃないよまじで。 日本ではそうそうお目にかかれない腰まである長く綺麗な銀髪と薄く蒼い瞳。 この容姿だけでも見かける事は、あまりないだろう。 だが俺のいう物凄いものは、それではない。 …何か背中から生えてるんですけど。 まるで人間の想像する天使の羽てきなものが。 「──見つけた」 俺の思考をよそに幼女が小さな声でぽつりと呟く。 聞こえなかったその声に聞き返そうとした時、幼女が俺の服を掴む。 おいおいこれ、お持ち帰りぃ!! 何て馬鹿な事を考えた後、唐突に意識が薄れて。 ──暗転。
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