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「…此処は何処だ?」
今俺の目の前に広がる光景に、思考が止まりそうになる。
何時からか覚えてないが、地べたに寝転がる俺を不振そうに眺める人達。
ここまでは普通だ。
そいつらのカラフルな髪と個性的な服装、そして全く見知らぬ建物以外は。
えっコスプレ会場か何かですかこれ。
「おい大丈夫か?」
その中の一人、中年のおっさん(髪の毛赤色)が話し掛けてきた。
「あぁ大丈夫だ」
その声に応えるように俺は身体を起こす。
おっさんは、立ち上がった俺を見てほっとした顔をする。
いい人なのかもしれない。
改めて周囲の人を見渡してみると、赤黄緑等色々だが俺と同じ、黒い髪の人は見当たらない。
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