1445人が本棚に入れています
本棚に追加
/143ページ
ここは...
村だろうか
あたりを見渡すと小さな木造の家と
その周囲には畑や井戸などまるで田舎の村
と思わせるような雰囲気だ
村へ向かって歩こうと
進み始めたその時
『この世界の説明について聞きますか？』
どこからともなく音声案内の時と同じ声が
きこえてきた
俺はそれにこっくり頷く
『この世界の名前は【エターナル・ワールド】
エターナル・ワールドは大きく分けて3つの大陸と
2つの浮遊大陸に分類されます
そして
各大陸には大陸を支配する主がいます』
なんかRPGではとてもありきたりな設定だな..
『でもモンスターを倒すことだけが
このゲームの全てではありません。
このゲームの一番の目的はお金を稼ぐことです。
そのためなら
大陸の主を倒した報酬金で稼ぐのはもちろん
武器や道具を作って売ったり
プレイヤーと取引して交換したり
また自分で店を営業して稼ぐのもいいでしょう
ルールさえ守っていればどんな手を使って
稼いでいただいても構いません
そしてゲーム内で手に入れたお金は
現実世界のお金に換金することができます
もちろんその逆も可能です』
なるほど、つまりお金を稼げばいいゲームか！
『ルールなどの情報はこちらの
【エターナル・ワールドの歩き方】
に詳しく載っているのでそちらを参照ください』
直後目の前に持ちやすい大きさの本が現れたので
手に取ってみると表紙には
【エターナル・ワールドの歩き方】
と書かれていた
中をパラパラと読んでみると
『ゲームの目的』や『困った時の対処法』や
『禁止事項』などが書かれてあった
また暇な時にでもよんでみよう
『そして最後に。
このゲームをクリアした先着一万名様には
【一億円】をプレゼントさせていただきます
それではこのエターナルワールドの世界を
思う存分楽しんでください。
冒険者の皆様にご金運を』
....ん？
今なんていった...？
聞き間違えでなければ１億円もらえる...だと？
いやいや!
正直、規模が大きすぎて意味がわからない
ご褒美があれば人は頑張れるというが
ここまで大金ともなると逆に恐ろしくなる
というか一億円を一万人にって..
常識的に考えて怪しい
そうだ、今回俺はバイトできてるんだから
こんな余計なこと考えなくていいのか！
「っしゃーー！」
俺は気合いを入れて前へ進みだした
最初のコメントを投稿しよう！