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モンスターではなく相手が人となると
ましてや美しい女性ともなると
どうしても遠慮してしまいそうになる
だが今回は
1万円がかかっている!
本気でいくしかない
「うおーー!」
俺はナイフをゆいさんに突き立て
そのまま突進する
が
すばらしく軽やかによけられる
ゆいさんの表情はかなり余裕そうである
俺は続けて
右、左、と斬りかかる
が
それも体を左右に反らして
なめらかによけられた
「そんなんじゃ当たらないわよ」
こ、これは
完全に戦い慣れていらっしゃる様子だ
もうこうなればヤケである
俺はナイフを上下左右に振り回しながら
ゆいさんに猛攻する
「バカねぇ...」
ゆいさんは
サッと横によけ
―ペシッ―
っと俺にでこぴんをした
「いてっ!」
痛くないけれども反射的に声をあげてしまった
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