LUNA

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「ふふっ。そうか、式典は盛大なものにせねばならん。宇宙(そら)からも貴賓を招いて、な。」 含みのある笑いに、長老達も王の意図を呑み込んだようだった。 「なるほど! 外からも優秀であれば家門に受け入れる機運を示せば、それに乗じようと動く者も在りましょう。さすれば、何も与えずとも豚どもは必死に走りましょうな!」 「これは面白い。嘗ての王候など比較にならぬほど豪壮に、全世界規模のロイヤル・ウェディングと参ろうぞ!」 口々に勝手なことを囃し立てる長老達だったが、ロス卿は小さく笑って彼等をたしなめた。 「皆、はやるのは判るが、これは我が愛しき娘の婚礼である故、謀略の類いはほどほどに、な……。」
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