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仲間の声を確かめるまでもない。緞帳の裏側に隠されていたのは処刑場。曲がりくねった階段の上には二つの十字架が立てられ、見覚えのあるシルエットが磔にされていた。
「ローラ!」
「ジョーンズ爺さん!」
駆け出そうとするラッシュとマーロウを制して、パットが前に出る。
「なんの真似だ!」
ほとばしる闘牙が鋭い矢となって宙を切り裂く。しかし、チャイナドレスはしなやかに扇子を操って容易く〈気〉を弾いた。
「くくっ! 案ずることはありません。ほんの少し眠って貰ったまでのことです。」
「僕は殺しちゃえって言ったけどね!」
「お、オデは、は、腹減っただぶ!」
いつの間に出現したのか、音もなく現れた三人が、浮遊しながら俺達を見下ろしている。
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