2.小さな一歩目

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「まだ迷ってんのかよ~。大丈夫だ!少し覗いて地下に帰って来れば良いんだからよ!俺とレオンが付いてんだ!」 「まぁ本気を出せばセスが1番強いってのが納得いかないよなぁ~」 緊張感の欠片もなく無くヴァンと話しそれを心配するセスとの会話などで5分程経った頃 そこは一般市民も見慣れている主にハンターが地上へ出る為に使用しているリフト、扉へと続く道だ。 率先して地上へ出たいと言う者は滅多に居ない為見張りはリフトの前に1人しかいない。 「おっと。いよいよだなっ。ここは少しだが空の匂いがして気分が高まるぜ」 「でも大丈夫かな…?やっぱやめた方が…」 「心配すんなって。男は勇気だ!セス!俺は何としてでも行くぞ」 俺とヴァンは会話を辞め、岩の影に身を潜めた。 セスも仕方なく2人に習って身を潜める。 「よし、レオンがあの間抜けそうな見張りに話しかけてる隙に俺が後ろから岩で頭を殴る。気絶しなかったら後は頼むぞ!セス」 俺とセスはヴァンの単純すぎる作戦に戸惑いながらも頷き姿勢を低くする 作戦通り俺は見張りに歩み寄り話しかけた。 「ねぇねぇおっちゃん。こっからローライト城はどう行けばいいんだ?」 持ち前の馬鹿が丸出しの顔で見張りに聞く 「ん?この道を左」 ヴァンは岩を振りかぶり、見張りの頭を一直線に目掛けて振り下ろした 卵を割る音を大音量で聞いたかの様な音が響いた 「ヴァン!今のは強すぎるよっ。死んでないかな?」 倒れた見張りにセスは心配して駆け寄った
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