第30話

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さ「…じゃあ私も出る」 服を触るとまだ湿っぽくて、ブーツはつま先がまだ濡れていた。 さ「あちゃ…」 要「それ着たらまた風邪ひくぞ。だから俺だけ」 さ「やだ!」 要の服の裾を掴んで止めた。 さ「…一緒に…いたいよ」 すると要は振り返り、私を抱き締めた。 要「……分かった。…もし、万が一俺がお前を襲ったら、前みたく全力で俺を殴れよ」 前みたく? あぁ!出会った日、確かに要を殴ったかも。 さ「クスッ。何かかなり昔みたい」 要「確かにな…。それだけ毎日が濃いんだろ」 .
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