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さ「ごめんね玲菜…」
玲「なにが?はい、お粥貰ってきたよ」
私がトイレで虐められた日から、玲菜も学校を休んでいる。
私が何回か吐いているから、トイレが近い様にと床に布団を敷いてくれた。
さ「ありがとう…。でもまだ食欲無い…」
玲「一口で良いから食べよ?」
さ「うん」
起き上がると、パジャマの開いた所から胸元が見えた。
さ「う゛っ!」
玲「さくら!」
相も変わらず私の首や胸、内太ももにはあの男のキスマークが沢山付いている。
顔もアザがまだ消えず、口も切れたまま。
玲菜が食べやすいお粥を貰ってきてくれても、いつも食べられない。
さ「大…丈夫。落ち着いた…」
玲「吐きたい時も、何も食べてないから吐けないんだよ…」
さ「ほんとにね…あ」
飲もうと手を伸ばしたポカリのペットボトルは空に近かった。
玲「買ってくる」
さ「あ、ありがとう」
いつも玲菜に迷惑をかけてばかりだな…
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