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貴〈陽子にだけ言う…俺、さ…東堂なんて嫌いなんだ〉
さ「えっ…」
貴〈生徒会のメンバーでも無いのにいつも入ってきて〉
陽〈でもぉ要の彼女だよぉ?…あっ!…やめちゃ嫌ぁ〉
玲「何この会話…っさくら!」
私は気持ち悪くなってトイレに駆け込んだ。
玲菜も付き合って、背中をさすってくれる。
もう少し会話を聞いていたら、私は誤解しなかったんだと思う。
貴〈…だからどうやって東堂を虐めてるのか俺に教えてよ…〉
陽〈ふふっ…要に告げ口したり…しなぁい?…っ…〉
貴〈ファンを使ってるの?チームを使ってるの?〉
陽〈えとね…〉
貴久先輩が私を守るためについた嘘だなんて、ズタズタに体も心も傷ついた私には、気づく余裕も思考回路も既に無かった―…
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