第47話

4/7
前へ
/35ページ
次へ
貴〈陽子にだけ言う…俺、さ…東堂なんて嫌いなんだ〉 さ「えっ…」 貴〈生徒会のメンバーでも無いのにいつも入ってきて〉 陽〈でもぉ要の彼女だよぉ?…あっ!…やめちゃ嫌ぁ〉 玲「何この会話…っさくら!」 私は気持ち悪くなってトイレに駆け込んだ。 玲菜も付き合って、背中をさすってくれる。 もう少し会話を聞いていたら、私は誤解しなかったんだと思う。 貴〈…だからどうやって東堂を虐めてるのか俺に教えてよ…〉 陽〈ふふっ…要に告げ口したり…しなぁい?…っ…〉 貴〈ファンを使ってるの?チームを使ってるの?〉 陽〈えとね…〉 貴久先輩が私を守るためについた嘘だなんて、ズタズタに体も心も傷ついた私には、気づく余裕も思考回路も既に無かった―… .
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

47人が本棚に入れています
本棚に追加