第63話

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要にバレた… 暴力を振るわれてる事… 玲菜に電話して、沙希と要の家に来てとお願いしてからまだ30分も経ってない…なのにもう1日経った気分。 貴久先輩を送って要が玄関から帰ってきて、私の横に座ってるんだけど… 何も話さない。 さ「あのさ…要…」 要はどう思ったの? 私の事…初基の事… さ「軽蔑…した?」 要「何で?」 さ「…私…殴られたりしてて」 要「するかよ。こんなに腹がたってんだぞ」 いきなり要は私を抱き締めた。 要「さくら…もう二度と、兄貴と2人きりになるな」 さ「…要…?」 要「お前を…傷つけられてたまるか…!」 私を抱き締める要の腕に、力が入る。 要「俺が…守るからな」 さ「…要っ…」 どうして、要はどこまでも私を… ねぇ知ってる? 気付いてる? 私はそんな要にいつも救われてるだよ…? さ「要…」 要「ん?」 さ「…あり…がと」 要「俺がそうしたいんだ」 さ「でも」 要「いいから!お前は黙って俺に守られてればいんだよ」 今抱きしめられてて良かった… 私の顔、きっと真っ赤だから―… .
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