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さ「…開けて…いい?」
頷くと、さくらは包装を開け始めた。
さ「!?」
要「…色々迷ったんだけど」
さ「…携帯電話だ…」
要「今持ってんのは兄貴名義だろ?」
さ「…う…ん」
要「今の携帯を解約は出来ないんだろうから、兄貴とはそれを使えばいい。けど、それ以外は…皆や俺との連絡はこっちを使って欲しい」
さ「要…」
要「今はこれくらいしか出来なくて悪い。だけど、これから少しずつ兄貴の束縛をほどいていくから」
さくらの後頭部しか見えてないが、泣いているのが分かった。
だから俺は、優しくさくらを抱き締めた。
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