第70話

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要「遅くなってごめん。誕生日おめでとう、さくら」 さ「…っ」 さくらがクルッと向きを変えて、俺の胸に顏をうずめた。 さ「あり…がとぉっ…」 要「俺の我が侭だっつの」 頭を優しく撫でながら、おでこにキスをした。 さ「ひっく…っく」 要「あんまり抱きついてると襲うぞ?」 けどさくらは更にきつく俺に抱きついて離れない。 さ「大切にするからっ…!本当に…ありがとう」 要「や、本当に誕生日の存在気付かなくて…来年は遅れないから」 さ「来年…えへへ。そういえば要の誕生日はいつ?」 涙でうるんだ目で…俺を見上げるさくら。 俺は自然とさくらの唇に、自分の唇を重ねていた。 .
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